コラム

病院・施設のカウンター/洗面に必要な設計ポイント

~ 安全と清掃のしやすさを両立する、人工大理石カウンターの考え方 ~

病院やクリニック、高齢者施設、保育施設など、多くの人が利用する施設において、受付カウンターや洗面カウンターは毎日欠かさず使われる設備です。そこには、一般の住宅や店舗以上に「安全であること」と「清潔を保ちやすいこと」が求められます。

しかし実際には、デザインや初期費用を優先して選んだ結果、「継ぎ目に汚れがたまる」「水はねで床が濡れる」「車いすの方が使いにくい」といった課題を抱える施設も少なくありません。カウンターや洗面は一度設置すると簡単には入れ替えられないため、設計段階での配慮がとても重要です。

本記事では、創業30年以上にわたり病院・学校・公共施設などの法人のお客様にオーダーメイドの人工大理石製品を納めてきた専門業者の立場から、病院・施設のカウンター/洗面に必要な設計ポイントを「安全」と「清掃」の視点で解説します。

病院・施設のカウンターに求められる2つの視点

施設のカウンターや洗面を計画するとき、まず押さえておきたいのが「安全」と「清掃」という2つの視点です。患者様やご高齢の方、お子さまなど、さまざまな利用者がけがなく使えること。そして、スタッフが短時間で確実に清掃でき、衛生的な状態を維持しやすいことです。

この2つは、どちらかだけを満たしても十分ではありません。角を丸めて安全に配慮しても、継ぎ目だらけでは清掃に手間がかかります。反対に、清掃しやすくても角が鋭ければ思わぬけがにつながります。両方を同時に満たす設計が求められるのです。

こうした条件を満たしやすい素材として、多くの施設で採用されているのが人工大理石です。継ぎ目の少ない一体成形や、角の丸みなどの形状加工がしやすく、病院の洗面カウンターや施設の受付カウンターにも適した素材といえます。

清掃性を高める設計ポイント

継ぎ目をなくす一体成形

清掃性を左右する最大の要素が「継ぎ目」です。カウンターと洗面ボウルの境目や、壁との取り合い部分に隙間があると、そこに水アカや汚れがたまり、カビや雑菌の温床になりかねません。人工大理石なら、カウンター・ボウル・前下がりのバックガードまでを一体成形でき、拭き掃除だけで清潔を保ちやすくなります。

水はねを抑える水栓位置とボウル形状

洗面カウンターでは、水栓の位置とボウルの深さ・大きさが水はねの量を大きく左右します。水はねが多いとカウンターや床が濡れ、清掃の手間が増えるだけでなく、転倒のリスクにもつながります。水栓位置に自由度のあるオーダーメイドであれば、使い方に合わせて最適な配置を検討できます。

排水性と汚れにくい表面

利用者の多い施設では、排水の流れの悪さもトラブルのもとです。排水能力の高い排水器具を選ぶことに加え、表面に抗菌・対汚染処理を施した素材を選ぶことで、日々の清掃負担を軽くできます。当社の洗面台・カウンター製品の仕様は、洗面台・カウンターの製品紹介のページでご確認いただけます。

安全性を高める設計ポイント

角の丸みと小口の形状

施設では、足元がふらつきやすいご高齢の方や、元気に動き回るお子さまがカウンターにぶつかることも想定しておく必要があります。カウンターの角や小口(天板の縁)に丸みを持たせることで、万一ぶつかったときのけがのリスクを抑えられます。

車いす利用者にも使いやすい高さと形状

車いすを利用される方にとっては、カウンターの高さや、足元に入り込めるスペースの有無が使いやすさを大きく左右します。身障者兼用タイプの洗面カウンターのように、実際の利用者を想定した寸法・形状で計画することが大切です。

手すりとの一体的な計画

洗面やトイレまわりでは、立ち座りや姿勢の保持を助ける手すりが欠かせない場合があります。カウンターと手すりを別々に考えるのではなく、手すり加工も含めて一体的に計画することで、動線の安全性とすっきりした見た目を両立できます。

利用場所ごとに考えたいポイント

受付カウンター

受付は施設の顔であると同時に、書類の受け渡しや会話が行われる場所です。清掃しやすい素材で清潔感を保ちながら、車いすの方にも対応できる低いカウンター部分を設けるなど、さまざまな利用者への配慮が求められます。

洗面・手洗いカウンター

複数人が同時に使う洗面・手洗いでは、ボウルの数や間隔、カウンター全体の長さがポイントになります。人工大理石であれば、最大4mまでの長いカウンターや、複数のボウルを並べた洗面にも対応でき、利用人数に合わせた計画が可能です。

幼稚園・保育園などの施設

小さなお子さまが使う施設では、背の高さに合わせたカウンター高さや、明るく親しみやすい色使いも大切です。人工大理石はカラーバリエーションが豊富で、ピンクや青などの色を取り入れた楽しい空間づくりにも役立ちます。

設計前に確認したいNGチェックリスト

施設のカウンター・洗面計画でよく見られる失敗には、共通点があります。次のような点に心当たりがないか、設計段階で確認しておきましょう。

・カウンターとボウルの間に継ぎ目やコーキングが多く残る設計になっている
・水栓位置やボウルの深さを検討せず、水はねで床が濡れやすい
・角や小口が鋭いまま、利用者の動線上に配置している
・車いす利用者や子どもなど、実際の利用者の身長・姿勢を想定していない
・清掃で使う洗剤・消毒剤と素材の相性を確認していない

いずれも、設置後に直そうとすると大きな手間と費用がかかるものばかりです。図面の段階で専門業者と一緒に確認しておくことで、多くのトラブルは未然に防げます。

図面段階からのご相談がおすすめです

施設のカウンターや洗面は、既製品では寸法や形状が合わないことも多く、オーダーメイドでの製作が効果を発揮します。当社では、お問い合わせ後に図面確認・ヒアリングを行い、ご提案・お見積り、ご契約を経て、自社工場での製作から納品まで一貫して対応しています。特殊形状や複雑な図面にも対応できるため、設計事務所様・工務店様からのご相談も数多くいただいています。

法人のお客様向けのご案内は法人のお客様へのページに、これまでの納入事例は製作事例のページにまとめていますので、あわせてご覧ください。

まずはご相談ください

病院・施設のカウンターや洗面は、毎日多くの人が使い、スタッフが毎日清掃する設備です。安全と清掃のしやすさを最初から設計に織り込んでおくことが、長く快適に使い続けるための一番の近道です。計画段階のご相談や、図面が固まる前のお問い合わせも歓迎しております。

創業30年以上、施設や店舗向けの人工大理石製品をオーダーメイドで製作してきた加藤厨房化学工業所が、利用者にもスタッフにもやさしいカウンター・洗面づくりをお手伝いいたします。お問い合わせはこちらより、お気軽にご相談ください。

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